- コラム
2026/09/14
そもそも病院で治療を受けるのはなんのため?

わたしたちは風邪をひいて薬をもらいたいときや病気について相談や治療を受けたいときに病院を受診します。
大きくわけると以下の二つが受診の理由になると思います。
・鼻水や咳や頭痛などの「症状をやわらげてほしい時」
・いま症状はないけれども「後に発生してくる病気を防ぐために治療する時」
一つ目の「症状をやわらげてほしい時」は目的や効果が比較的実感しやすいものだと思います。
では、二つ目の「後に発生してくる病気を防ぐために治療する時」(=予防的治療)についてはどうでしょう。なかなか実感がわかないのが現実です。
例えば、血圧が高い方に「お薬を飲みましょう」とおすすめすることがあります。しかし血圧が高くても自覚症状がなくて「症状がないのになぜ薬を飲む必要があるのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
高血圧の治療を行う大きな目的は単に血圧の数値を下げることだけではありません。高い血圧が長く続くと血管に負担がかかり、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞、大動脈瘤など、将来の重大な病気につながる危険性が高くなることがわかっています。そのため、適切に血圧を管理することで、こうした病気が起こる可能性をできるだけ低くすることが治療の大切な目的です。
脂質異常症(高コレステロール血症)、糖尿病などの生活習慣病も同じです。
もちろん、治療を続けていても脳梗塞や心筋梗塞などの病気を完全に防げるわけではありません。一方で、病気を発症しなかった場合にも「治療によって防ぐことができたのか」を一人ひとりについて確認することはできません。
そのため、予防的治療は効果を実感しにくく、特に症状がない場合には、「この治療を続ける必要があるのだろうか」と感じられるのも自然なことだと思います。
安田クリニックは「薬を飲んでください」とただお伝えするだけではなく、なぜ治療が必要なのか、治療によって将来どのような病気を防ごうとしているのかを、患者さんにわかりやすくお伝えしご理解いただいた上で一緒に寄り添って治療していくことが大切だと考えています。





