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2026/09/14

便潜血陽性と言われたら必ず大腸カメラが必要?

 

健康診断や人間ドックで「便潜血陽性」の結果がでると

「痔があるからそれのせいかな」
「一度だけ陽性だったけど一旦様子を見ようかな」
「症状がないのに大腸カメラは必要?」

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、便潜血検査で陽性となった場合は大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けることを強くおすすめします。

今回はその理由について詳しくご説明します。

便潜血検査とは?

便潜血検査は便の中に目では見えないわずかな血液が混じっていないかを調べる検査です。
大腸がん検診として広く行われており大腸がんや大腸ポリープなどを早期に見つけるための重要な検査です。

通常は2日分の便を採取しどちらか1日でも陽性になれば「便潜血陽性」と判定されます。
日本では便潜血検査の陽性率は5~8%といわれています。

便潜血陽性=大腸がん?

必ずしも大腸がんというわけではありません。

便潜血陽性の原因には痔(いぼ痔・切れ痔)などが原因となることもあります。
しかし、以下のような治療が必要な病気が発見されることもあるためしっかり原因を調べることが重要です。

原因となる病気 特徴 発見される頻度の目安
大腸がん 進行すると出血を伴うことが多い
早期では自覚症状がほとんどない
約3~5%
大腸ポリープ
(腺腫など)
良性のポリープでも出血の原因になることがある
将来がんになる可能性もある
約40~60%

(いぼ痔・切れ痔など)
排便時の出血がある
便潜血陽性の原因になることも
将来がんになる可能性もある
数%~
その他の病気
(炎症性腸疾患・大腸憩室など)
腸の炎症や憩室からの出血など 数%~

特に、大腸がんは便潜血陽性の約30人に発見される計算になります。

なぜ大腸カメラが必要なのでしょうか?

便潜血検査は、「出血している可能性がある」というサインを教えてくれる検査です。

しかし、

  • どこから出血しているのか
  • 何が原因なのか
  • 治療が必要なのか

まではわかりません。

その原因を直接確認できる唯一の検査が大腸カメラ(大腸内視鏡検査)です。

大腸カメラでは、

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 炎症性腸疾患
  • 大腸憩室
  • 出血している部位

などを詳しく調べることができます。

さらに、大腸ポリープが見つかった場合には、その場で切除できることもあり、将来の大腸がん予防にもつながります。

痔があるから大丈夫?

便潜血陽性の方から最も多く聞かれるのが、
「痔があるので、そのせいだと思います。」
というお話です。

もちろん、痔が原因で陽性になることはあります。
しかし、痔があっても大腸がんや大腸ポリープを合併していることは珍しくありません。

実際に、「痔だと思っていたら大腸がんが見つかった」というケースもあります。
痔があるからといって、大腸カメラを受けなくてよい理由にはなりません。

便潜血をもう一度受けてもいい?

「もう一度便潜血検査をして陰性なら安心ですか?」
という質問もよくあります。

しかし、便潜血陽性と判定された場合に、便潜血検査を繰り返すことはおすすめできません。
出血は毎日起こるわけではないため、たまたま陰性になることがあります。

そのため、一度陽性となった場合は、再検査ではなく大腸カメラによる精密検査が推奨されています。

症状がなくても検査は必要です

大腸ポリープや早期の大腸がんは、自覚症状がほとんどありません。

  • 腹痛がない
  • 血便がない
  • 便通も普段どおり

という方でも、大腸カメラで病気が見つかることがあります。
症状がないからこそ、便潜血検査で陽性となったサインを見逃さないことが大切です。

大腸カメラは苦しい検査?

「大腸カメラは痛そうで不安…」という方も多いと思います。

確かに大腸カメラの痛みに関しては個人差があります。特にお腹の手術を受けたことのある方は、腸の癒着(腸が周りの組織とくっついて動きづらくなる状態)により内視鏡が入りづらく通常より痛みを感じやすい場合もあります。

当院ではご希望に応じて鎮静剤を使用し、眠っているようなリラックスした状態で検査を受けることも可能です。

こんな方は特に検査をおすすめします

☑️健康診断や人間ドックで便潜血陽性と言われた方
☑️ご家族に大腸がんやポリープの方がいる方
☑️40歳を過ぎたら、定期的な検査が安心です

まとめ

便潜血陽性は「大腸を詳しく調べましょう」という大切なサインです。

陽性だからといって必ず大腸がんというわけではありませんが、逆に半数の方は大腸ポリープ、約3%の方は大腸がんが発見されていることも事実です。

大腸がんや大腸ポリープなどの病気を見逃さないためにも、便潜血陽性となった場合にはぜひ大腸カメラを受けられることをお勧めします。

 

参考資料
大腸がんファクトシート
国立がん研究センターデータベース
大腸がん検診ガイドライン

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